Windows Latestは3月30日(現地時間)、「Windows 11 File Explorer is finally getting faster in 2026, but it’s been slower than Windows 10 for years」において、Windows 11エクスプローラーの根本的な改善は2026年後半ごろから実施される見込みと伝えた。

それまでの期間はエクスプローラーのプリロードを導入し、起動速度の改善を試みる予定とされる。

  • Windows 11のエクスプローラーは「遅い」との不満が多い機能の1つ 出典:Microsoft

    Windows 11のエクスプローラーは「遅い」との不満が多い機能の1つ 出典:Microsoft

Windows 11エクスプローラー、まずは“常駐化”で起動を高速化へ

Microsoftは3月20日、Windows 11の改善計画を発表し、2026年はWindowsユーザーの信頼性向上に努める考えだ。計画は多岐にわたるが、その1つにエクスプローラーの高速化および信頼性の向上がある。

その最初の改善がエクスプローラーをバックグラウンドで起動しておくプリロードの導入と予想されている。すでにWindows 11 Insider Preview Build 26220.7271(KB5070307)以降でテストが開始されており、Windows Latestによると体感できるほど高速に起動するという。

プリロードはエクスプローラーの常駐によって実現されることから、メモリー消費を増加させるデメリットがある。しかしながら、実測で約35MB程度の増加とされ、多くの場合において問題にはならないとみられている。

検索・コピー・右クリックの遅さを改善へ エクスプローラー刷新の中身

プリロードに続いて2026年後半以降、Windows Insider Programに導入が予定されているエクスプローラーの改善は次のとおり。

  • 検索、ナビゲーション、コンテキストメニューの遅延を大幅に低減する
  • 大容量ファイルのコピーと移動にかかる時間を短縮し、信頼性を向上させる
  • 一般的なファイルタスクの起動と応答性を向上させる

これら問題は過去に幾度も指摘されているものであり、改善する機会はあったとみられる。しかしこれまで改善は行われてこなかった。そのため、本当に実現できるのだろうかと懐疑的な意見がある。

なぜ遅いのか?エクスプローラー改善が遅れてきた理由

エクスプローラーの動作の遅さは以前から指摘されてきたが、抜本的な改善はこれまで行われてこなかった。

その背景の1つとして、エクスプローラーがWindowsの中核機能としてオペレーティングシステムと密接に統合されている点が挙げられる。単体のアプリケーションとは異なり、構造の変更がシステム全体に影響を及ぼす可能性があるため、大幅な改修は容易ではない。

この点について、Windows Latestはサードパーティー製の代替ソフトウェアが高速に動作していることを挙げ、技術的に達成は可能だとしている。エクスプローラーはオペレーティングシステムに深く統合されており、実際の改善は言うほど簡単ではないとされるが、統合の分離などによって実現の可能性はある。

こうした状況を踏まえると、今回の改善がどこまで実効性のあるものになるのか、Microsoftの取り組みが問われることになる。

本当に速くなるのか?ユーザーの不満に応えられるかが焦点

エクスプローラーの性能は、Windowsの使い勝手を左右する重要な要素だ。日常的に利用される機能であるだけに、その動作の快適さはユーザー体験に直結する。

今回の改善計画では、起動速度の向上にとどまらず、検索やファイル操作といった基本機能のレスポンス改善も掲げられている。これらが実現すれば、ユーザーの満足度向上につながる可能性は高い。

一方で、これまで改善が後回しにされてきた経緯を踏まえると、計画通りに進むのか、そして期待通りの効果が得られるのかについては慎重な見方もある。