UWBを活用したRTLS向けスターターキットが登場
NXP Semiconductorsは、リアルタイムな屋内用位置検出システムのオープンな標準テクノロジーである「omlox」に準拠したリアルタイム位置情報システム(RTLS)を評価および導入することを可能とする包括的なエンド・ツー・エンドのハードウェア/ソフトウェア・ソリューション「omlox Starter Kit」をSynchronicITおよびFlowcateと共同開発したことを発表した。
RTLSは、ヒトやモノの位置をさまざまな通信技術などを活用して測定し、その所在をリアルタイムで把握する技術であり、中でもUltra-Wideband(UWB)の活用が今後5年間で伸びることが期待されているという。また、RTLSを実現するさまざまなテクノロジーやベンダーロックインという問題について、オープン規格であるomloxが特定技術に依存しない統一フレームワークを提供することで、複数ベンダー間の相互運用性、下位互換性、長期的なシステム維持を実現できるとして期待されるようになっている。
NXPのUWB SoCとワイヤレスMCUを活用
同スターターキットは、そうしたomloxベースのRTLSの評価、試作、導入を合理化するように設計されたもので、NXPのTrimension UWB SoC「SR048」およびワイヤレスMCU「MCX W72」をベースとしたSynchronicITのUWBタグおよびアンカーがリアルタイムの位置データを提供し、SynchronicITソフトウェアがリアルタイム位置特定エンジンとして機能する仕組みを採用している。
また、Flowcateの統合ミドルウェア「DeepHub」がデータから実用的なインサイトを引き出す汎用分析プラットフォームとして機能するため、これらを組み合わせることで、オープン規格ベースのインテリジェントかつ柔軟なRTLSプラットフォームを構築することができ、アセット・トラッキングやロボットの位置制御、作業員のセーフティ・ゾーン、ワークフローの最適化、屋内ナビゲーションなどを迅速に実現できるようになるとする。
NXPでは、omlox準拠のハードウェア/ソフトウェアの完全統合スイートである同スターターキットの活用により、これまで独自仕様に縛られていた複雑な導入プロセスが、シンプルで標準主導のソリューションとなり、ニーズの変化にも対応できるようになると説明している。
なお、同スターターキットは現在、SynchronicITのWebサイトより4950ユーロで事前注文することが可能だという(このほか評価キットも2995ユーロで提供予定となっている)。
