2025年のFPD市場は前年比2%増を達成

市場調査会社Counterpoint Research(カウンターポイントリサーチ)の最新調査レポートである「FPD Tracker and Forecast Report」によると、2025年の世界FPD売上高は前年比2%増と緩やかながらも成長を達成したという。

最大市場のスマホはマイナス成長

市場セグメント別でみると、最大市場のスマートフォン(スマホ)関連は、全体としては米国の関税政策に対する懸念などを背景に第2四半期に発注の弱さが生じたこともあり、前年比2%減となったものの、折りたたみ端末におけるフレックスディスプレイやクイックビュー、カバースクリーンといった新たな表示機能の模索が進んだことで、市場規模は小さいながら、二次ディスプレイ市場はもっとも高い成長率を示したという。

ITおよび車載はプラス成長

また、IT分野では、タブレット分野が需要の高まりから同16%増と伸びたほか、モニターおよびノートPCも堅調で、中でもノートPCはWindows 10のサポート終了などを追い風に伸ばしており、ITセグメント全体でも同8%増となったとする。

このほか、テレビセグメントはほぼ横ばいで推移したほか、車載分野は年間を通じて1台あたりの搭載ディスプレイ枚数が増えたこと、ならびに搭載サイズの大型化も進んだことで、同11%増という2桁の伸びを達成したとしている。

  • 2025年の主要用途別FPD売上高と年間成長率

    2025年の主要用途別FPD売上高と年間成長率 (出所:カウンターポイントリサーチ FPD Tracker and Forecast)

メモリ不足の影響を受ける可能性がある2026年のFPD市場

なお、2026年の市場について同社では、スマホ分野における成長リスクが引き続き存在しているとするほか、ノートPCやタブレットもメモリ不足の影響を受ける可能性があるとしている。また、ディスプレイメーカーの動向については、メモリ不足の初期影響は低価格帯市場に現れる傾向があることを踏まえ、Samsung Displayがもっともメモリ不足への耐性が高い位置にあるとするほか、LG Displayや中Tianma(天馬)、AUOも、LGはモバイル分野への依存度が比較的低いこと、天馬ならびにAUOは車載および産業向けを拡大させていることから、比較的中立的な立場にあるとしている。