光回路スイッチの量産に向けてTowerとSalience Labが協業
Tower SemiconductorとAIデータセンターインフラ向けフォトニックソリューションを手掛ける英Salience Labsは、AIインフラ向けフォトニック集積回路(PIC)ベースの光回路スイッチ(OCS)の量産に向けたパートナーシップを締結したことを発表した。
AIのワークロードの拡大に伴い、データセンターの規模ならびにAIサーバ同士を接続するネットワークの規模も拡大している。そのため、ネットワークに用いられる光インターコネクトにおいても、さらなる高帯域幅の実現を図りつつ低レイテンシとビットあたりの低エネルギー消費化が求められるようになっている。
次世代光ネットワーク技術として期待されるOCS
OCSは、従来のネットワークスイッチのような光トランシーバで光-電気-光(OEO)変換をベースとする電子パケットスイッチング(EPS)アーキテクチャではなく、スイッチ内部で光路を切り替えることで、入力された光信号のまま転送することで、電気変換に伴う遅延や電力消費を抑制することが可能な次世代技術として期待されている。また、市場規模としても、市場調査会社によると、スケールアップ、スケールアウト、およびクロスドメイン展開の拡大を背景に、AIバックエンドネットワークにおけるデータセンタースイッチ関連支出が2030年までに1000億ドルを超える見込みと成長が期待されている分野でもある。
今回の協業では、Towerの量産対応シリコンフォトニクスプラットフォーム「PH18DA (III-V族レーザー統合)」や「TPS45PH(低損失窒化導波路)」などを活用して進められており、すでに開発段階からプリプロダクション(先行生産)段階に到達しているという。
Towerでは、光源を統合したシリコンフォトニクスは、次世代光接続を大規模に展開する上で不可欠な基盤技術であり、Salience Labsとの協業はAIおよびデータセンターインフラ分野における成長を後押しするものとなると今回の協業の意義を述べており、Salience LabsはAIインフラ向けOCSアプローチのスケール拡大をサポートすることが自社の成長につながることを強調。今後、AIデータセンター向け光スイッチ製品の実用化と大規模展開の加速を図っていくとしている。