佐世保高専に半導体人材の育成拠点を設置
国立高等専門学校機構(高専機構)は2月17日、佐世保工業高等専門学校(佐世保高専)に令和7年10月に新設した「佐世保工業高等専門学校半導体人材育成センター(S-PORT:Semiconductor education Platform for Orchestrating Resources & Talents)」の開所式および記念シンポジウムを佐世保市にて3月17日に開催することを発表した。
同センターは高専機構が蓄積してきた半導体教育のノウハウや実験設備の活用例、産学官金連携の事例を集約し全国へ波及させる中核拠点として、全国に51校ある高専の連携強化と、半導体人財の継続的輩出など半導体分野の持続的な発展に向けた取り組みを行っていくことを目指すもの。
半導体製造のみならず、製造されたデバイスの活用もできる即戦力人材を育成へ
高専機構では、日本の半導体産業が直面する人材不足に対して、全国高専のネットワークを通じた体系的な教育により、現場の課題を即座に解決できる高度なエンジニアの継続的な輩出を目指しており、佐世保高専ではS-PORT開所以前よりミニマルファブを導入してきており、S-PORTでは、そうして蓄積してきたミニマルファブを活用した実践的な半導体教育の発展・強化として、半導体製造プロセス全体を俯瞰する「つくる」技術と、AIやロボットなどへの社会実装を見据えてデバイスを「つかう」実践知を統合することで、単一工程に特化した分業型人材ではない、全体最適を考えられる真の即戦力の育成が図られるという。
また、S-PORTは、学生のみならず社会人も含めた多様な人財が交差する場として、産学官金連携によるオープンイノベーションを推進する役割も担うとのことで、技術と人が循環し、新たな価値を「つなぐ」エコシステムを構築することで、日本の半導体産業の持続的な発展に貢献していくともしている。
なお、具体的な取り組みとしては、主に以下の3つを挙げている。
- 半導体の製造を俯瞰的に見られる人財の育成のための基盤構築
- 半導体の新たな価値を創造する人財の育成
- 「つなぐ」機能:全国ネットワークのハブ


