大阪府が主催する初のeスポーツイベント「Osaka GeN Scramble」(以下、ジェンスク)が1月30日から3日間にわたり、大阪梅田のJR大阪駅周辺にある複数会場で開催された。
ジェンスクは、性別(=Gender)や世代(=Generation)を越えた「つながり」と「混ざり合い」(=Scramble)をテーマに誰もが楽しめる新しいeスポーツのお祭りだ。eスポーツ競技大会をはじめ、有名人が参加するエキシビションマッチや展示会、関連ビジネスをテーマにしたトークショーなど、eスポーツは初めてという人でも楽しく参加できるプログラムで構成されていた。
全国へeスポーツの魅力発信を目指す大阪府
大阪府では、eスポーツの普及と関連産業の振興を目的に「大阪府eスポーツ推進事業」を展開。社会受容性の向上を図るとともに活用を促進し、将来的に大阪独自のエンタメコンテンツ化など関連産業を拡大することで、大阪から全国へeスポーツの魅力を発信していくことを目指している。
大阪・関西万博でeスポーツが国際イベントとして開催されたのをきっかけに、府内でeスポーツに積極的に取り組む団体が相互に情報共有や意見交換し、新たな連携をきっかけに広がりを生み出す場をつくる活動として、大阪eスポーツラウンドテーブル(Osaka eSports Growth Guild、以下:OeGG)を設立。ジェンスクはOeGGの2025年度の活動を総括するイベントに位置付けられている。
そのため、優勝を目指してプロチームがバトルを繰り広げるeスポーツ大会とは少し異なり、eスポーツに興味を持ってもらうことを目的に、独特のゆるさとビジネスも巻き込んだバリエーションのあるプログラムになっていた。
1月31日と2月1日のパブリックデーには、メイン会場であるグランフロント大阪のオープンスペースに、各種eスポーツ大会やエキシビションマッチが実施されるステージイベントをはじめ、ゲーミングマシンの体験ブースや周辺機器やサービスの展示、販売エリアなどが設置され、無料で誰でも気軽に参加できるようになっていた。
高橋名人ら有名人アンバサダーが開会式に登壇
1月31日にはメイン会場で開会式が行われ、伝説的なプロゲーマーとして知られるあの高橋名人をはじめ、にじさんじ所属VTuberの本間ひまわり氏、元ラグビー日本代表キャプテンの廣瀬俊朗氏や、社会企業家の平原依文氏がアンバサダーとして登壇。世代をつなぐ応援ブースターに就任した、T.M.Revolutionの西川貴教氏からもビデオメッセージが寄せられた。
開会式の後にはアンバサダーが参加するエキシビションマッチが行われ、「パワフルプロ野球」のプレイに会場は大いに盛り上がっていた。
ステージでは大学生と専門学校生らが参加するeスポーツ競技会「ジェンスクアカデミーカップ」や、全国高校生大会優勝チームによるデモ大会、OeGG加盟メンバーや一般参加の大会が行われた。熱い実況中継に参加者たちも応援する声が大きくなり、足を止めてプレイを見つめる人たちもいた。
ゲーミングマシンが体験できる特設ブースが人気集める
メイン会場ではさまざまな展示が行われていたが、中でも人気を集めていたのがマウスコンピューターのブースだ。同社が展開するふたつのゲーミングPCブランド「G TUNE」(ジーチューン)と「NEXTGEAR」(ネクストギア)で2つの入口が設けられていて、ずらりと並んだ最新マシンでゲームをプレイしたり、キーボードやヘッドセットの使い心地を試したりできた。
マウスコンピューターは同イベントに全面協力する形で協賛しており、ステージで行われる大会やその他の会場も含め、使用するマシンをすべて提供。大会で使用するマシンと同じ環境を実際に触れるようにすることで、eスポーツをより身近に感じられるようにしていた。
ゲーミングPCは専門ショップやコーナーに行かなければ触る機会がなく、初心者にとってはなかなか敷居が高く感じるものだ。ブースでは、ゲームセンターなどでよく知られる人気タイトルがプレイできて、eスポーツやゲーム配信に最適なマシンがどんなものか気軽に見たり、触ったりできるというものあり、家族連れからカップルまで、多くの人々が楽しんでいたようだ。
新しいつながりを生み出すさまざまな取り組みも
他にも展示会場には、ゲーミングチェアや防音室といった関連製品や、眼の疲れを軽減するゲーム専用メガネの試着会、マッサージに鍼灸(しんきゅう)体験など、「これもeスポーツに関係するの?」というものまで多彩なブースがあり、eスポーツのお祭りを盛り上げようとしていた。
今回のイベントでは、メイン会場以外にもサブ会場やサテライト会場が設けられ、ゲームセンター版の「太鼓の達人」が楽しめたり、さまざまなゲームが自由に体験できたり、eスポーツキャスターをゲストに迎えたプレイの実況中継のデモがあったり、さまざまな角度からeスポーツを楽しめるイベントになっていたと言える。
eスポーツを地域活性のつなげようという動きは全国でも広がっており、既存のeスポーツの枠を超えて新たな挑戦をした大阪府の取り組みは、これからのモデルケースの一つになるかもしれない。













