熊本県を中心に九州で不足する半導体人材
日研トータルソーシングは2月2日、1月16日に半導体メンテナンス人材を育成している研修施設「熊本テクノセンター」にて、熊本県の普通科を含む県立高校の生徒を対象とした半導体研修を実施したことを発表した。
現在、熊本県内では、TSMCの進出を契機に半導体関連企業が相次いで拠点を設立するなど、半導体関連人材の不足が生じるようになっている。九州半導体人材育成等コンソーシアムによると、九州地域として短期・中長期的に年間約1000人の人材不足が生じることが予測されるという試算がなされており、対応策として産官学連携による人材育成に向けた動きが進められている。
同社でも、そうした課題対応に向けて2023年に自社の熊本テクノセンターを半導体教育に特化した研修施設として拡張移転を行い、故障調査から改善まで対応できる実践力を備えた人材の育成に取り組むほか、独自開発し特許を取得した半導体搬送演習装置を研修に導入するなど、実践的な教育環境の整備を進めてきたという。
熊本県立高校の生徒向け半導体研修を実施
また、そうした自社としての取り組みに加えて、産官学連携の取り組みとして、熊本県教育庁と連携し、熊本県立高校における企業訪問・エンジニア派遣実習、熊本県立高校の教職員向け半導体研修などを実施してきたという。今回の取り組みでは、同社としても初の試みとして普通科の生徒を含む形での研修が行われた。具体的には、熊本県の県立高校計6校から10名が参加し、半導体の構造や種類、用途、産業の歴史といった座学研修の後、同センターに設置されている半導体製造装置を用いて実際に同社で運用しているカリキュラムに基づく形で部品交換やOリング交換などのメンテナンス業務の実技研修を実施したという。
なお、実際に参加した生徒からは半導体への関心が深まったといった声や、将来は半導体に関わる仕事に就きたいといった声があるとのことで、同社でも専門知識の有無にかかわらず、半導体産業を将来の進路選択の1つとして考える機会の提供につながっていると説明しており、2026年2月には熊本県立高校の教職員に向けた半導体研修も実施する予定だとしている。
