NECは、5G基地局装置・無線機(RU:Radio Unit)に搭載するSub6GHz帯域用の高効率・小型パワーアンプモジュール(PAM:Power Amplifier Modules)を1月28日に開発発表。2026年度上期に提供開始予定の新たなRUに搭載するほか、他社製の基地局への適用も視野に入れ、PAM単体でのグローバル展開を計画している。
同社は新開発のPAMを、モバイル関連展示会「MWC Barcelona 2026」(MWC2026、会期:3月2~5日)に出展し、その特長や高効率動作、省エネ効果、装置設計の自由度向上などを紹介する予定だ。
5Gネットワークは、4Gと比べて高周波数帯を使用するため、RU単体でのカバーエリアが相対的に狭くなり、幅広いエリアや建物の裏側など隅々までカバーするためには、より多くのRUを設置する必要がある。
そのRUに搭載しているPAMは、電波を遠方まで伝送するために信号を増幅する電子部品で、その消費電力はRU全体の消費電力の約75%を占めるという。
今回新たに開発した高効率なPAMをRUに搭載することで、装置の消費電力の削減と小型化が可能になり、5Gネットワーク全体の省電力化と、通信事業者の運用コスト削減に寄与する。
このPAMの開発にあたり、NECが強みとするGaN(窒化ガリウム)デバイスを用いた高効率回路設計技術や、高密度実装技術、負荷変調方式に関するシミュレーションノウハウを融合し、これまで難しかった高効率化と小型化を両立。
具体的には、供給された直流電力のうち無線信号の増幅に活用できる割合を示す電力付加効率(PAE:Power-Added Efficiency)で50%まで高効率化。消費電力は、一般的なPAMに比べて10%削減したという。外形寸法についても10×6mmまで小型化している。
