北九州市にパワー半導体向け評価施設を開設
ヘッドスプリングは12月17日、福岡県北九州市の北九州学術研究都市内に、パワー半導体に特化した評価施設「HS PowerDevice Lab HIBIKINO」を12月22日付で開設することを発表した。
6つのサービスを中心に提供
同施設は、EV、蓄電システム(ESS)、データセンターなどで急速に需要が増加している各種パワー半導体に対して、デバイス評価・信頼性試験・第三者レポート・最適デバイス選定支援・基板設計・量産支援をワンストップで提供する第三者評価施設という位置づけ。
パワー半導体の重要性は増している一方、国内外を問わず、多種多様なパワー半導体を実際の利用状況を想定して客観的に評価できる機関は極めて少ないという課題があるほか、評価データに基づいてデバイスの優劣を相対比較することも難しく、メーカー・ユーザー双方が「性能と信頼性を客観的に確認する手段」が不足しているという課題もあるという。
同施設は、同社が長年培ってきた電力変換技術と半導体評価装置開発の実績を基盤に、パワー半導体単体の性能・機能・信頼性の評価、実際の電力変換機器に搭載した場合の性能評価、蓄積データをベースとしたパワー半導体の選定支援などを行うことを可能としたもので、産業的課題の解決を図るのと同時にデバイス選定における透明性・客観性・技術的根拠を提供することを可能としたという。
また、パワー半導体を含む電力変換器の設計を数多く手がけてきた経験を有しているため、単にデバイス単体の評価データを提示するだけでなく、ゲート駆動回路やレイアウト、熱設計など、回路側の観点から、各デバイスの長所や改善点について具体的にフィードバックを提供することもできるとする。
なお、提供サービスとしては以下の6種類を予定しており、同社では「評価 → データ → デバイス選定 → 設計 → 量産」を一体で支援する今回のビジネスモデルは国内でも類を見ない取り組みであり、従来の経験依存の選定プロセスをデータドリブンへと転換することを可能にするとしており、この取り組みを通じて製品開発の質とスピードを高め、パワー半導体産業全体の発展につなげていきたいとしている。
- パワー半導体(SiC/GaN)総合評価
- 第三者評価レポート発行
- 回路設計観点からのフィードバックレポート作成
- 最適デバイス選定支援
- 調達・基板設計・量産支援
- 評価技術者派遣・評価業務BPO