Microsoftは10月14日(米国時間)、「End of service statement - Microsoft Support」において、Windows 10のサポート終了を正式に発表した。
サポート終了後のWindows 10は、毎月リリースされるセキュリティ更新プログラムおよびプレビュー更新プログラムを受け取ることができなくなる。同社は引き続き安全なWindowsを利用するためとして、Windows 11へのアップグレードを推奨している。
サポート終了製品
10月14日にサポートを終了したWindows 10のバージョンは次のとおり。
- Windows 10バージョン1507(RTM)
- Windows 10 2015 LTSB
- Windows 10バージョン1511
- Windows 10バージョン1607
- Windows 10 2016 LTSB
- Windows 10バージョン1703
- Windows 10バージョン1709
- Windows 10バージョン1803
- Windows 10バージョン1809
- Windows 10 Enterprise LTSC 2019
- Windows 10バージョン1903
- Windows 10バージョン1909
- Windows 10バージョン2004
- Windows 10バージョン20H2
- Windows 10バージョン21H1
- Windows 10 IoT Enterprise LTSC 2021
- Windows 10バージョン22H2
拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)が利用可能
StatCounterの調査によると、9月末時点のWindows 10シェアは約40.5%と高い水準を維持している。Windowsの月間アクティブデバイス数は14億台と推定されており、5億台以上のWindows 10 PCが稼働している計算になる。
Microsoftはこれらデバイスの利用者および管理者に対して、更新プログラムを受け取ることのできるWindows 11への無償のアップグレードを強く推奨している。しかしながら、アップグレードできない、またはアップグレードしないデバイス数のあまりにも多い現実がある。そこでMicrosoftは今回初めて個人向けにも拡張セキュリティ更新プログラム(ESU: Extended Security Update)を提供している。
拡張セキュリティ更新プログラムはWindows 10の延命を可能にするオプションプログラム。サポートは受けられないが、登録ユーザーにセキュリティ更新プログラムを提供する。同社は最終手段として推奨していないが、今後の方針を決めかねているユーザーの助けになる。
拡張セキュリティ更新プログラムの登録にはMicrosoftアカウントが必要。個人では最大1年間(無償または有償)、商用では最大3年間(有償)の制限がある。
Windows 10のサポート終了に伴い、デバイスの買い替えによる大量の電子廃棄物が懸念されている。この廃棄物を減らすキャンペーンも行われており、Windows 10ユーザーにはこれら活動を含め、適切な移行計画を策定することが望まれている。
