SandiskやMiconがNANDの価格の値上げへ

TrendForceがSandiskがNANDの価格を10%引き上げる通達を9月上旬に顧客に出したと、半導体メモリ業界関係者筋の話として報じている。また、Micron Technologyも12日から1週間程度、DRAMおよびNANDの両方を対象とする販売代理店やOEM/ODMメーカーへの見積もりを停止、2026年の長期契約についても協議を中止し、価格の見直しを図っているとも伝えている。

サプライチェーン関係者によると、Micronは顧客のFCST(需要予測)を検討した結果、深刻な供給不足に直面することがわかり、同社が価格戦略を再調整する間、すべての製品価格交渉を緊急停止したのだという。この動きは、推論AIサービスの急速な台頭の中で、大容量ストレージ製品の構造変化を反映しているという。

需要急増のHDDも値上げへ

一方、Western Digital(WD)も、同社のHDDに対する需要が急増していることを踏まえ、将来に向けた技術革新への投資を目的に、すべてのHDDの価格を引き上げることを顧客に通知したとするストレージ業界関係者の情報もTrendForceは伝えている

また、同社は、従来の航空輸送は二酸化炭素排出量が多いことを踏まえ、海上輸送の活用を拡大することにしており、これによりHDD製品の輸送期間が6~10週間延長される可能性があるとも言われており、この動きを踏まえ、顧客に対して発注の際には輸送期間の長さに応じた計画を立てるようアドバイスしているという。

世界的なクラウド・サービス・プロバイダ(CSP)が記録的な売り上げを更新し続ける中、GoogleやOracleといったテクノロジー大手はAIインフラへの積極的な投資による拡張を推進し、高性能な推論アプリケーションへと軸足を移していることが、大容量ストレージ製品の需要を押し上げているとみられ、業界関係者によると、大容量HDDのリードタイムは現在1年近くにまで延びている模様だという。