動作時消費電流2.0μAを実現した車載用高耐圧LDOリニアレギュレータIC
ミネベアミツミグループのエイブリック(ABLIC)は9月2日、動作時消費電流2.0μAを実現した車載用高耐圧LDOリニアレギュレータIC「S-19230/1シリーズ」を販売した。
自動車のエレクトロニクス化に伴い、電装品やECUの消費電力が増加傾向にあり、その対策として自動車の補機バッテリーの電圧を従来の12Vから48Vへと高電圧化するニーズが高まっている。
48Vへの高電圧化に伴い、同じ消費電力であれば電流は1/4に低減できるため、電線であるワイヤハーネスはさらに細径化できるため、軽量化や燃費(電費)の改善などにつながることが期待されている。
同シリーズは入力電圧の耐圧を80Vとすることで、48V/24V/12Vそれぞれの補機バッテリーに対応することが可能なほか、常時動作が必要なセンサや、CAN/LINトランシーバーへの電源供給において、動作時消費電流2.0μAを実現したことでシステムの暗電流削減に貢献するという。
過電圧対策用外付け部品を削減可能
また、同社製のLDOリニアレギュレータICでは初めてとなる故障(オープン故障)が発生した際にICが異常検出を行いレギュレータの出力電圧の上昇を一定レベルに抑制するオープンループ保護回路を出力電圧外部設定品に搭載。これにより外付け抵抗を用いて出力電圧を設定するケースにおいて抵抗とICを接続する配線の断線(オープン故障)による出力電圧の上昇を一定レベルに抑制することが、過電圧対策用の外付け部品を用いずにできるようになり、コスト削減や省スペースを実現することができるようになるという。
なお、同社によると、低温、常温、高温の三温度テストを実施して品質を維持しているとするほか、AEC(Automotive Electronics Council:車載電子部品評議会)による各種の信頼性・品質評価試験である「AEC-Q100」に対応する予定だとしている。
