USEN&U-NEXT GROUPのUSEN Camera Solutionsと損害保険ジャパン(以下、損保ジャパン)は8月19日、防犯・監視カメラと専門サポートを組み合わせて提供するカスタマーハラスメント(カスハラ)対策サービス「USEN Camera Biz サポート」の販売を9月に開始することを発表した。同日に事前予約の受付を開始している。

  • サービス利用の流れ

    サービス利用の流れ

サービス提供開始の背景

近年カスハラは深刻な社会問題となっており、従業員の精神的負担や業務効率の低下、企業・店舗の評判棄損など、多くの影響が懸念されている。カスハラへの適切な対応が急務となる中、対策の必要性を感じながらもカスハラ対策が思うように進まない企業や店舗も多い。

USEN Camera Solutionsはさまざまなカメラサービスの提供を通して、防犯・監視からAIによる来店客分析まで、映像を活用してユーザーの課題解決をサポートしている。飲食店や小売店をはじめUSEN&U-NEXT GROUPが保有する全国約86万の顧客基盤を中心に店舗運営を支援してきたノウハウを生かし、提案からカメラ設置工事、アフターメンテナンスまでをワンストップで提供する。

損保ジャパンをはじめSOMPOグループは多くの企業にカスハラに関するサービスを提供している。損保ジャパンは主に中小企業向けの保険商品「ビジネスマスター・プラス」のオプション特約として、無料相談サービス付のカスハラに対応できる保険を販売中だ。

保険以外のソリューションとして、SOMPOリスクマネジメントがカスハラコンサルティングサービスの提供を開始するなど、SOMPOグループとしてカスハラへのソリューション提供に注力している。

カスハラ対策には、音声や映像記録などの環境整備によりカスハラ被害を未然に防ぐ「抑止策」と、いざ起きてしまったときに「事後補償」および「再発防止策」を講じる必要がある。

USEN Camera Solutionsと損保ジャパンは、防犯・監視カメラの導入と専門的なサポートの知見を組み合わせることで、包括的なカスハラ対策支援サービスの提供を開始する。

  • サービスプラン

    サービスプラン

サービス概要

今回提供を開始する「USEN Camera Biz サポート」は、USEN Camera Solutionsの防犯・監視カメラを契約したユーザーに対し、損保ジャパンのカスハラ対策サポートを組み合わせたサービス。

防犯・監視カメラの設置によりカスハラのリスクを軽減し、従業員が安心して働ける環境の構築を支援する。カスハラ被害を未然に防ぐ「抑止策」になるほか、カメラに録画された音声や映像記録をクラウド管理できるため、「証拠保存」「遠隔確認」などにも役立つという。

さらに、万が一カスハラが発生した場合には、専門的なサポートを受けることで迅速かつ適切な対応が期待できる。

具体的には、損保ジャパンが提供する専門相談窓口「クレームコンシェル」にて、カスハラに関する無料相談やアドバイスなどが受けられる。また、弁護士費用保険では、損保ジャパンの承認を得たうえで弁護士による法的対応を行う場合、弁護士費用が保険金として支払われる。さらに、店舗や企業が顧客にケガをさせてしまった場合や、物を壊してしまったことが原因でクレームになった場合、賠償責任を負う際の損害を補償する。

  • 保険金額の例

    保険金額の例