エレファンテックのプリント基板がNEDOのGX事業に 採択
プリント基板などの開発・販売を行っているエレファンテックは8月4日、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「GX分野のディープテック・スタートアップに対する実用化研究開発・量産化実証支援事業(GX事業)」の第4回公募において、量産化実証(DMPフェーズ)に採択されたことを発表した。
NEDOのGX事業は、技術の確立や事業化・社会実装までに長期の研究開発と大規模な資金を要し、リスクは高いものの国や世界全体で対処すべき経済社会課題(カーボンニュートラル、資源循環、経済安全保障など)の解決にも資すると考えられる革新的な技術の研究開発に取り組んでいる「ディープテック・スタートアップ」に対し、実用化開発研究の前期、後期、そして量産化実証の3つのフェーズにおいて、研究開発や事業化のための支援を行おうというもの。各フェーズでの事業実施後、ステージゲート審査で認められた場合、次のフェーズへ進めるなど事業を継続して実施することを可能としている点が特徴となっている。
体環境負荷プリント基板でエレクトロニクス業界の脱炭素化を推進
今回、対象となったのは同社の低環境負荷プリント基板(PCB)「SustainaCircuits」製造ソリューションで、今回の採択を受けてエレファンテックでは、供給体制に焦点を当てた実証研究を進めていくとしている。
具体的には、製造装置としてのインクジェット印刷装置、および原材料となるナノ銅インク・プライマーの量産開始に向けた量産実証に取り組むとしている。
プリント基板は、エレクトロニクス製品の製造工程において温室効果ガス排出量の大きな割合を占めていることから、その脱炭素化が業界として求められている。SustainaCircuitsは、同社の名古屋工場での量産を通じてエレクトロニクスメーカーなどに供給が行われてきていたが、2024年に汎用多層基板向けのものが開発されたことを踏まえ、今回のGX事業で取り組む製造ソリューションの提供に向けた基盤が出来上がったことを契機に開発が進行したことが、採択につながったと同社では説明している。
なお、同社ではSustainaCircuits製造ソリューションをPCBの製造現場に広く提供することで、生産工程の効率化、ならびに業界の脱炭素化につなげていきたいとしている。今回の事業を通じて、同社はNEDOから最大約23億円の助成を受ける予定だという。
