ISTが総額89億円の資金調達を実施

インターステラテクノロジズ(IST)は7月10日、三井住友銀行、スパークス・アセット・マネジメントが運用する宇宙フロンティア2号ファンド、ジャパネットホールディングスと既存株主を引受先とした65億円の第三者割当増資、および金融機関からの24億円の融資により、シリーズFとして新たに89億円を調達したことを発表した。

また、三井住友銀行とは、宇宙関連産業におけるサプライチェーンの構築支援にかかわる業務提携契約も締結したことも併せて発表した。

調達資金はロケットと人工衛星開発に充当

ISTは現在、ロケット打ち上げビジネスと通信衛星事業の垂直統合ビジネスの実現を目指した取り組みを進めている。今回の調達資金については、同社が開発を進めているロケット「ZERO」の開発・製造ならびに、人工衛星の研究開発などに充てられる予定で、さらなる事業の拡大を目指していくとしている。

なお、三井住友銀行は、今回の取り組みが宇宙関連スタートアップ企業への初の出資としており、今回の出資を通じ、ISTが自社の有する技術開発力をてこに取り組んでいるサプライチェーン構築や産業集積をさらに加速させていくことで、日本における宇宙産業の育成を支援していくとコメントしている。