1005Mサイズで静電容量47μFを実現した積層セラミックコンデンサ
村田製作所は7月10日、1005Mサイズ(1.0mm×0.5mm)で静電容量47μFを実現した積層セラミックコンデンサを開発、量産を開始したことを発表した。
電子機器などに活用されるコンデンサは、搭載される基板の小型・高密度化が求められるのと並行し、小型化ならびに大容量化、そして高温環境下への対応が求められるようになっている。
独自技術で静電容量の増大と高温環境への対応を実現
小型化ニーズについては、1005Mサイズをはじめとして、従来よりも小型のコンデンサが登場してきていたが、静電容量はよりサイズの大きなコンデンサと比べては少なかったことが課題となっていた。同製品はそうした課題を解決するべく、独自のセラミック素子および内部電極の薄層化技術の確立により、1005Mサイズながら従来品(静電容量22μF)比で約2.1倍の静電容量47μFを実現。従来の静電容量47μFを有する1608Mサイズ品比で実装面積を約60%削減することに成功したほか、最高105℃の高温環境下でも使用可能とし、ICの近傍に配置することによる製品や機器の性能向上を可能としたともしている。
なお、同製品について同社ではAIサーバーを含むデータセンターで使用される高性能IT機器などの民生機器での使用を中心にターゲットとしているという。