Samsungが1.4nmプロセスの量産開始予定を2029年に延期
Samsung Electronicsのファウンドリ事業(Samsung Foundry)が、1.4nmプロセスの量産開始時期を当初の2027年から2029年に延期したことを7月1日開催の年次イベント「SAFE Forum 2025 KR」にて明らかにしたと韓国メディアが報じている。
それによると、1.4nmプロセスの量産時期を2029年に後ろ倒しをする一方で、2nm(SF2)プロセスは予定通りとなる2025年中での量産開始が計画されているほか、派生形のモバイルアプリケーション向けプロセスとなるSF2Pや、HPC/AIアプリケーション向けプロセスとなるSF2Xの歩留まり向上などを図っていく方針が示されたという。
競合のTSMCは2028年の1.4nmプロセス量産開始を計画
また、FinFETプロセスを採用する4nm以前の先端プロセス、主に4nm、5nm、8nmに対する稼働率の向上を図ることで収益性を高めていくことも示されたという。
なお、Samsung Foundryの競合で業界最大手のTSMCは、2nmプロセス(N2)の量産を2025年後半より開始する予定としているほか、2026年後半には1.6nmプロセス(A16)の量産開始ならびに2028年の1.4nmプロセス(A14)の量産開始を予定しており、A14はN2比で同じ電力で最大15%の速度向上、同じ速度で最大30%の電力削減、そしてロジック密度は20%以上の向上を見込むとしている。