OKIは、同社の技術戦略に基づき、コア技術のひとつであるフォトニクス技術を強化するとともに、グローバルでの社会実装を通じて新たな社会課題の解決に貢献することを目的として、ドイツ・ベルリンに新たな研究開発拠点「OKI Berlin Lab」を6月1日に設立したと発表した。
OKIは2023年11月に「技術戦略」を発表。社会課題をスピーディに解決するためのソリューション基板として、技術コンセプト「エッジプラットフォーム」を提唱した。このコンセプトを軸として同社はオープンイノベーション活動を行っており、2024年にはシリコンバレーにスタートアップとの連携強化を目的とした技術探索拠点を設立している。
そして今般同社は、新たな研究開発拠点をドイツ国内に設立。フォトニクス技術とその製品化・社会実装が進んでいる同国を中心とするEUでの有力な研究機関との共同研究を通じ、フォトニクス技術を強化するという。
OKIによると新拠点の設立により、これまでOKIの研究開発で取り組んできた光ファイバセンサや小型レーザ振動計などのエッジデバイスについて、高性能化・高機能化を飛躍的に加速できるとのこと。またEUの光技術クラスタやオプトメカトロニクス関連企業との連携により、技術補完を推進し、インフラや製造、ヘルスケアなどの分野での社会実装を通じて技術優位性を確立するとしており、この活動を通じて培われた成果をEUで価値検証したうえで、APAC(アジア太平洋地域)などへグローバルに展開することを目指すとする。