第5世代CAPSENSEを採用したPSOC 4の新製品

Infineon Technologies(インフィニオン テクノロジーズ)は、Arm Cortex-M0+ベースでアナログ/デジタル機能ブロックにより高い柔軟性を提供するPSOC 4の系譜に連なるマイコン「PSOC 4100T Plus」を発表した。

  • PSOC 4100T Plusマイコンのパッケージイメージ

    マルチセンス技術を搭載したPSOC 4100T Plusマイコンのパッケージイメージ (出所:Infineon)

同製品は、第5世代CAPSENSEによる静電容量式センシング、誘導式センシング、液面レベルセンシングを含む同社のマルチセンス機能を搭載しており、高度なHMI機能を提供する。また、6500V静電放電(ESD HBM)保護や精度1%の内部主発振器(IMO)などの機能による高い信頼性も提供する。

さまざまな用途に対応

最大128KBのフラッシュメモリと最大32KBのSRAMを搭載し、スタンドアロンの汎用マイコンとして利用したり、HMI専用マイコンとして、直感的でインタラクティブなインタフェースを作成することも可能なほか、システム制御とタッチHMIの両機能を備えた1チップソリューションとしても使用することができるとする。

中でも、HMI専用マイコンとして利用した場合、ユーザーのタッチや近接を検出する静電容量式センシング、金属表面でのタッチを可能にする誘導式センシング、液体の存在やレベルを監視する機械学習(ML)ベースの液面レベルセンシング、大きなエアギャップを通して指のタッチを検出するCAPSENSEベースのホバータッチなど、さまざまなセンシングアプリケーションをサポートする、ユーザーフレンドリーなインタフェースを作成することを可能とするという。

こうした多彩な用途に対応できることから、同社では家電製品、民生用電子機器、タッチパッド/タッチスクリーンアプリケーションなどでの活用が期待できるとしている。

ほかのマイコンにも移植可能な開発ツール

開発ツールとしては同社のModusToolbox開発プラットフォームが対応。PSOCマイコンから、同社の別のマイコンにも移植が可能なため、幅広い製品設計ファミリでHMIアプリケーションのスケーラビリティを実現することができるとする。

なお、同製品はすでに入手可能な状態となっており、プロトタイピングキットも用意されている。