米Microsoftは5月19日(現地時間)、Windows 10向けの更新プログラム「KB5061768」を緊急公開した。同プログラムは、Windows 10向けの更新プログラム「KB5058379」の適用によって生じていた課題を解消するもの。

「KB5058379」適用で発生していた課題

Microsoftは5月13日に更新プログラム「KB5058379」をリリースしたが、一部のデバイスで、ローカルセキュリティ機関サブシステムサービス (LSASS) プロセスが予期せず終了し、BitLocker回復キーの続行を求める自動修復がトリガーされて、BitLocker回復キーの入力が求められるという問題が生じていた。

対象のデバイスは、第10世代以降の Intel vPro プロセッサでIntel Trusted Execution Technology (TXT) が有効になっているデバイス。

RedditやMicrosoftフォーラムで、BitLocker回復の画面が出現するという報告が相次いでいた。

手動でインストールが必要

「KB5061768」の対象となるバージョンは以下の通り。

  • Windows 10 バージョン 22H2
  • Windows 10 Enterprise LTSC 2021
  • Windows 10 IoT Enterprise LTSC 2021

同プログラムは影響を受けるシステムにのみインストールする必要があるため、自動的には展開されない。Microsoft Update カタログから手動でダウンロードしてインストールする必要がある。