Microsoftは5月19日(米国時間)、「Empowering Developers and Organizations: Microsoft Edge Innovations at Build - Microsoft Edge Blog」において、Microsoft EdgeのPDF翻訳機能を強化したと発表した。わずか数クリックでPDF文書全体を希望の言語に翻訳できるようになったという。

  • Empowering Developers and Organizations: Microsoft Edge Innovations at Build - Microsoft Edge Blog

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新しいPDF翻訳機能が登場

現在のMicrosoft EdgeでPDFファイルを翻訳するには、対象のテキストを選択してコンテキストメニューを表示し、「選択範囲の翻訳」からその部分を翻訳する必要がある。行または段落を選択しては翻訳する、といった作業を繰り返す必要があり、生産性に問題があった。

Microsoftはこの問題を解決するため、新たにPDF文書全体を一括翻訳する機能を開発した。同社は次のように述べ、言語の壁の克服と生産性の向上につながるとしている。

「わずか数回のクリックだけで、PDF文書全体を好みの言語に翻訳できます。この機能により行ごとの翻訳が不要になり、文書の元の意味と文脈が保持されます」

同社が公開しているサンプル動画によると、操作方法はWebページ全体の翻訳と同じ手順を採用している。具体的にはアドレスバー右側の翻訳アイコン「aあ」をクリック→言語を選択→「翻訳」ボタンをクリックするだけでPDF文書全体を翻訳することができる(参考:「PDF translation in Edge for Business - YouTube」)。

PDF文書全体を翻訳すると、新たなタブに変換結果が表示される。Webページ全体の翻訳では直接コンテンツが書き換えられてしまい、元の言語との比較にページを開き直さなければならなかったが、PDFの翻訳ではその必要はない。

まもなく一般公開を予定

新しいPDF翻訳機能はMicrosoft Edge Insiderのカナリア(Canary)チャネルから提供が開始されている。いち早く機能を確認したいユーザーは、同サイトから手動でダウンロードすることができる。

また、同機能はまもなく一般公開が予定されている。大きな不具合が見つからなければ次回のアップデートで正式リリースされる可能性がある。