マレーシアに拠点を新設

堀場製作所(HORIBA)は4月23日、HORIBAグループとしてマレーシアの半導体事業などを担うホリバ・マレーシア社が、同国のペナン州に近接するケダ州に拠点を新設し、現社屋から移転する計画を発表した。

  • 新拠点のイメージ

    マレーシア・ケダ州に建設される新拠点のイメージ (出所:HORIBA)

HORIBAグループでも中長期的に成長が期待される半導体産業に対して、MFC(マスフローコントローラ)メーカーとしての供給責任を果たすことを中心に、今後のさまざまな計測ニーズへの対応に向けたグローバルな供給体制の強化を進めてきている。

また、現在、マレーシアは政府主導で半導体産業を成長分野と位置付け、税制優遇措置やインフラの整備、研究開発、人材育成などの取り組みを推進しており、そうした両者の思惑もあり、今回、HORIBAグループでは今後、半導体産業の成長が期待できるマレーシアにて拠点の新設を決定したという。

グローバル供給体制強化に向けてマレーシアでMFCを製造

新拠点では、同国では初となるMFCの生産を行うほか、一部製品の修理やメンテナンスなどのサービスを行うことで、グローバル供給体制の強化につなげるとする。

また、施設内に最先端ラボ「Analytical Solution Plaza(アナリティカル ソリューション プラザ) in Malaysia」も設置する計画。グループの中長期経営計画「MLMAP2028」の注力分野である先端材料・半導体における重点施策として、先端材料の分析や半導体製造プロセスモニタリング、工場における排ガス・廃液の計測といった多様なニーズに対して、幅広いソリューションを提供していくことを目指すという。

なお、新拠点は2025年8月に竣工し、2026年1月より本格稼働する予定としている。