丸紅は4月2日、日本・ASEAN市場において半導体・電子部品の卸売事業および電子回路設計を行うオーエスエレクトロニクス(OSE)の株式を100%取得したことを発表した。

電子部品市場は、さまざまな機器の電子化・デジタル化の潮流に後押しされる形で成長が続いており、市場調査会社Fortune Business Insightsの予測によると2024年から2032年にかけて10%を超える年平均成長率が見込まれ、日本・ASEAN市場でも高い成長が期待されているとされる。

OSEは、主にそうした日本・ASEAN地域にて、産業機器・車載機器・民生機器などに利用されるパワー半導体、アナログ半導体や電子部品などの販売を行ってきた卸売事業者で、onsemiをはじめとするグローバルサプライヤの製品を幅広く取り揃え、かつ専門的知見を有するエンジニアが顧客の機器設計の初期段階から電子回路設計サポートを行うことで、顧客から高い評価を獲得してきたという。

これまで丸紅は、電子部品分野において日本では2016年12月に汎用コネクタ専門商社である河野エレクトロニクス(2021年7月1日に丸紅エレネクストヘ社名変更)への出資参画、2021年6月に産業用特殊コネクタなどの電子部品を取り扱う専門商社であるソルトン(2024年4月1日に丸紅エレネクストヘ吸収合併)への出資参画してきたほか、2024年4月に半導体・受動部品商社であるシンガポールDTDS Technologyへ出資参画するなど、顧客基盤を海外に拡大するとともに、商材の拡充・電子回路設計の提案力の強化に向けた取り組みを行ってきた。

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