TrendForceによると、NANDフラッシュメモリの価格は2025年第2四半期に安定した状況となり、ウェハならびにクライアントSSDの価格が上昇し始めると予測されるという。
背景には2024年第4四半期にNANDサプライヤ各社が行った減産による影響と、米国の関税引き上げ懸念に対する家電メーカーの生産前倒し、PC、スマートフォン(スマホ)、データセンター分野の在庫拡充などが進んでいることが挙げられるという。
NAND製品の価格は全体的に上昇傾向に
3四半期連続の在庫削減が進んだ後、OEM各社が早期に生産を再開したことで、クライアントSSDの需要が回復傾向となっている。特に、Windows 10のサポート終了と次世代CPUの発売を踏まえてPCの買い替え需要が増加すると予想されているほか、DeepSeek効果によりエッジAIの採用加速に伴うクライアントSSDの需要の増加もあり、2025年第2四半期のクライアントSSD契約価格は前四半期比3~8%の上昇と予測されるという。