NVIDIAのテクノロジーカンファレンス「GTC 2025」が3月17日(米国時間)より米カリフォルニア州サンノゼで開催されている。
初日の基調講演に登壇した同社Jensen Huang(ジェンスン・フアン)CEOは、同社の新たなGPUアーキテクチャロードマップを公開。2025年後半に性能を現状の1.5倍に向上させた次世代AI半導体「Blackwell Ultra」を市場投入するほか、2026年後半には「Rubin」を投入。その後、2027年に「Rubin Ultra」、そしてその先に「Feynman」を予定していることを明らかにした。
同氏は、高性能なAIモデル動作時に大量のGPUが効率的に動作できるようにするソフトウェア「Dynamo」も発表した。Dynamoはオープンソースとして提供され、これを使ってDeepSeek-R1を動かすとGPU1個当たりの処理量を30倍以上高めることができるとし、DeepSeekの登場はNVIDIAの追い風となることを強調。ハードウェアであるGPUとソフト(Dynamo)をクルマの両輪のように活用することでAIモデルの性能を向上させ、AI半導体分野での成長を目指すとした。
また、同氏はディズニーがNVIDIAのロボット技術を活用する形で、キャラクターを模した歩行ロボットを開発すること、ならびにボストンに量子コンピュータの研究拠点を設け、近隣の大学や企業との共同研究を推進していくことも明らかにした。