北京大学の彭海林(Hailin Peng)教授らの研究チームがビスマスベースの2次元(2D)材料を用いたGAA FET(トランジスタ)を開発した成果が科学誌「Nature Materials」に掲載された。
それによると、研究チームはウェハサイズでのmulti-layer-stacked single-crystalline 2D GAAと呼ぶ積層型の2D GAA FETの製造に成功したという。
研究チームが発見したというシリコンよりも柔軟かつ高い強度を有するとされる2D半導体材料であるビスマスオキシセレン化物(Bi2O2Se)と、high-K材料としてBi2SeO5を活用して製造され、ゲート長30nmで0.5Vの電圧動作、オン電流は1mA/μm 超、1.9psの固有遅延、エネルギー遅延積は1.84×10−27Js/μmを示したという。