Intelは3月12日(米国時間)、取締役会が新たなCEOとして3月18日付でLip-Bu Tan氏を任命したことを発表した。

同氏は、Cadence Design SystemsのCEOを2009年~2021年まで務めた後、2023年まで同社の会長を務めていた。また、SambaNova Systemsのエグゼクティブ・チェアマンやベンチャーキャピタルWalden Internationalの会長などさまざまな企業の取締役としての実績を有しており、2022年9月~2024年8月にかけてIntelの取締役も務めていた。今回のCEO任命により、およそ半年ぶりにIntelの取締役会に復帰することとなる。

同氏は就任にあたって、「IntelのCEOに就任できることを光栄に思っている。この象徴的な企業に私は多大な尊敬と称賛の念を抱いており、顧客により良いサービスを提供し、株主に価値を創造する方法で事業を再構築する大きなチャンスがあると考えている」とコメントしている。

また、Pat Gelsinger氏のCEO退任後、暫定共同CEOを務めてきたとしてDavid Zinsner氏と、Michelle Johnston Holthaus氏は、Tan氏のCEO就任後はZinsner氏がこれまでの役職であるEVP兼CFOとなり、Holthaus氏はIntel ProductsのCEOに留まる予定のほか、新CEOの選出期間中に暫定取締役会長を務めていたFrank D. Yeary氏は、Tan氏のCEO就任に併せて、取締役会長に復帰する予定だという。

なお、Yeary氏はTan氏について、「テクノロジー業界の専門知識、製品およびファウンドリのエコシステム全体にわたる深い関係、そして株主価値の創出における確かな実績を備えた卓越したリーダーであり、まさにIntelが次期CEOに求めている人物である。CEOとして迎えることをうれしく思っている」と評価するコメントを出している。

  • Lip-Bu Tan氏

    2025年3月18日付でIntelのCEOに就任するLip-Bu Tan氏 (出所:Intel)