Space CompassとNTTドコモは、高度約20kmの成層圏を飛行する「HAPS」を経由し、スマートフォンでのLTEデータ通信の実証実験に成功したと3月3日に発表。高度18km以上を飛ぶ、小型固定翼タイプのHAPS機体を用いた試みとしては世界初の成功事例としている。

  • ドコモとSpace Compassによる実証実験で使われた、小型固定翼型「Zephyr」の着陸時の様子

この実証実験は、地上のLTE基地局からの送信電波を、高度約20kmの成層圏を飛行するHAPS(High-Altitude Platform Station:高高度通信プラットフォーム)を経由して、地上のスマホに伝送するというもので、ケニア共和国ライキピアカウンティで2月に実施。AALTO HAPSが製造・運用する小型固定翼型の「Zephyr」を利用した。

  • 今回の実証実験で使用した通信システムの概要

具体的には、地上に設置したLTE基地局を地上ゲートウェイ局(HAPSと地上の通信ネットワークを中継する地上局)に接続し、HAPSに搭載した「非再生中継方式」と呼ばれる、電波を折り返す中継技術を活用した通信装置を経由して、地上のスマホと情報データを送受信した。

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