アナログインメモリコンピューティングAIチップの開発を行っているプリンストン大学での研究成果をベースとする米国のスタートアップEnChange AIは2月13日(米国時間)、シリーズBの資金調達により1億ドル以上を調達したことを発表した。これまでの調達と併せて総調達額は1億4400万ドルを超えたという。
投資会社であるTiger Globalが主導したシリーズBには、Maverick Silicon、Capital TEN、SIP Global Partners、Zero Infinity Partners、CTBC VC、Vanderbilt University、Morgan Creek Digitalなどの金融関連からの参加のほか、Samsung Electronicsのベンチャーキャピタル部門であるSamsung Venturesや、鴻海科技集団(Foxconn)とCTBC VCのパートナーシップであるHH-CTBCなども名を連ねているという。
EnChange AIの特長であるノイズ耐性アナログインメモリコンピューティングアーキテクチャは、高効率なアナログ処理をメモリ内部で実行するインメモリコンピューティング技術を活用することでデータの移動を抑制。それにより消費電力を低減することが可能となるため、同社によると、現在利用可能な主要なAIチップと比較して、AIワークロードの実行に必要なエネルギーを最大1/20に低減できるという。
なお、EnChange AIではTSMCで実際のAI半導体の製造を行うことを予定しており、今回のシリーズBの資金調達は2025年にソフトウェアまで含めたフルスタックのAIソリューションを市場に投入する準備ができていることを示す重要なマイルストーンとなると説明している。