ソフトバンクグループ(SBG)が2月12日発表した2025年3月期第3四半期(10~12月)の連結決算(国際会計基準)は、最終損益が3691億円の赤字と、第2四半期(7~9月)の1兆1796億円の黒字から赤字に転落した。第3四半期におけるビジョン・ファンド(SVF)事業の投資損益が3527億円の赤字だったことが響いた。
ビジョン・ファンドの主要な出資先である中国最大の配車サービス会社の滴滴グローバル(DiDi Global)や、韓国のEC最大手クーパン(Coupang)の株価が軟調だった。為替差損も5409億円と影響が大きかった。
一方、4〜12月期でみると最終損益は6361億円の黒字と、前年同期の4587億円の赤字から黒字に転換し1兆円以上改善した。ビジョン・ファンドの投資損益も2576億円の黒字だった。また、同期間における持株会社投資事業からの投資損益は2兆84億円。これは主に中国アリババ集団や米通信大手Tモバイルの株式にかかる投資利益によるもの。
SBGは1月、米国でのAIインフラ整備に今後4年間で5000億ドル(約77兆円)を投じる「スターゲート・プロジェクト」を発表。また2月3日には、米OpenAIと生成AIの共同出資会社「SB OpenAI Japan」を設立すると発表した。最先端AI「クリスタル・インテリジェンス(Cristal intelligence)」を開発し、日本の主要企業に対して独占的に販売する計画だ。
同社は投資事業からAIに事業の主軸を転換させるのか。CFO(最高財務責任者)の後藤芳光氏は午後4時30分から開く決算説明会に登壇し、業績の詳細や今後の事業について説明する。

