JFEホールディングス傘下のJFEエンジニアリングは2月3日、住友化学の100%子会社である住友ケミカルエンジニアリングの株式の66.6%を取得することで合意したと発表した。
住友ケミカルエンジニアリングは、半導体製造用薬液供給システムや基礎化学品・機能化学品プラントなどの建設に係る企画、設計、調達、工事、試運転およびメンテナンスを手掛けてきた。JFEエンジニアリングでは、今後も市場の成長が見込まれる化学プラント領域における設計・調達・建設(EPC)を注力事業と位置付けており、今回の株式取得により、顧客基盤と対応領域の拡大を見込むとしている。
一方の住友化学も、JFEエンジニアリングとともに互いの経営資源や事業ノウハウを掛け合わせ、これまで以上に付加価値の高いビジネスを展開することが、住友ケミカルエンジニアリングの持続的成長や企業価値のさらなる向上につながるとの判断から、今回の株式譲渡を決定したとしており、今後もJFEエンジニアリングと住友化学の両社で、先進的な化学プラントの建設や各種技術開発に取り組み、カーボンニュートラルや持続可能な社会の実現を目指していくとしている。