ミネベアミツミは12月24日、同社グループ会社のミツミ電機が、スーパーキャパシタを用いた小型バックアップ電源向けとして電源バックアップ用スーパーキャパシタ充放電制御IC「MM4039」を発売したことを発表した。

監視カメラや産業用IoT機器などでは近年、外部メモリにデータを保存する使い方が進んでいるが、そうしたアプリケーションでは、停電などの予期せぬ電源喪失時であっても、データの破損を防ぐために外部メモリの適切なクローズ処理を行うことが求められている。

同製品は、そうした用途に向けて開発されたもので、メイン電源からマイコンなどのシステムに電力供給を行いながら、スーパーキャパシタの充電を実施。メイン電源喪失時に、システムを停止させることなくスーパーキャパシタからシステムに電力供給するバックアップ動作へシームレスに切り替え、外部メモリなどを適切にクローズ処理する時間を確保することを可能とする。

また、5V系および3.3V系のシステムに対応(入力最大定格13V)しているため、幅広い用途に対応できるほか、スーパーキャパシタ単体のみならず、2つの直列接続したスーパーキャパシタのセルのバランスを確保するセルバランス機能も搭載。さらに、外付抵抗で充電電流や充電電圧などの各種設定が可能なことに加え、パワーGOOD、メイン電源喪失、充電エラーといった各種のフラグ出力を内蔵しており、これらにより例えばクローズ処理のトリガとして必要な電源喪失フラグを出力することで、メイン電源喪失を検出するとすぐにバックアップ処理を開始し、システムにとって重要なデータを守るなど、クローズ処理が必要なアプリケーションに対応することを可能としている。

加えて、システム駆動優先の高速起動機能(余った電力で充電するため、充電が完了していなくてもシステム起動可能)や最大充電電流2.5Aによる高速スーパーキャパシタ充電、スーパーキャパシタに蓄えた電力を最後まで使いきることで長時間のバックアップが可能などといった特徴も有している。

なお、同製品はすでに量産を開始済みで、生産量は月産100万個。サンプル価格は1個あたり1000円(税別)としている。

  • ミツミ電機の「MM4039」

    ミツミ電機の「MM4039」のパッケージ外観。パッケージはSQFN-24(4.0mm×4.0mm×0.75mm)を採用 (出所:ミネベアミツミ)