デンソーとオンセミは12月17日、自動運転および先進運転支援システム(ADAS)に欠かせない半導体分野において、連携を強化していくことに合意したことを発表した。
自動運転・ADASの性能向上へ長年の連携をさらに強化
近年、交通事故死亡者ゼロへの貢献が期待される自動運転やコネクテッドカーなどの実現に向け、クルマの知能化を支える半導体の重要性が高まっており、持続可能な社会の実現に向けて欠かせない存在となっている。
そうした中でデンソーとオンセミは、これまでも最新の車載用イメージセンサの取引を通じて約10年にわたり連携してきた。そして今般、デンソーは連携推進のためオンセミの株式を一部取得するとのこと。そして今後は高品質な半導体の安定供給実現を目指すとともに、自動運転およびADASの性能向上を通じて、交通事故による死亡者の減少に貢献していくとする。
なお今回の発表にあたり、デンソーの林新之助代表取締役社長CEOは、「高性能な車載用イメージセンサ技術で長年にわたり市場をリードしてきたオンセミとの関係を強め、車の安全性向上と知能化に向けて、技術開発と供給体制を強化していく」とした。一方オンセミのハッサーン・エルコーリー社長兼CEOは「今回の両社間の連携強化は、自動車技術におけるオンセミの革新的な能力、数十年にわたる専門知識、供給の強靭性に対する信頼の証だ」とコメントしている。