TrendForceによると、2024年第3四半期の世界経済は大きく改善はしなかったものの、年後半に向けた新型スマートフォン(スマホ)やPCの発売によるサプライチェーンの在庫増加や、AIサーバ関連の継続的な需要の高止まりなどを背景に、前四半期比でファウンドリ各社の稼働率が改善。その結果、第3四半期のファウンドリトップ10社の総売上高は同9.1%増の349億ドルとなり、過去最高を更新したという。
また、2024年第4四半期についてTrendForceは、先端プロセスが引き続き市場をけん引すると予測しているが、前四半期比の成長率はわずかに低下すると予想している。中心となるのは5/4/3nmの先端プロセスで、それに伴いTSMCのCoWoSパッケージは引き続き、供給不足に悩まされることになるという。
一方、28nm以上の成熟プロセスについては、最終市場の景気不透明感もあり、2025年第1四半期の季節的要因に伴う低迷を見据え、2024年第3四半期に積み増した在庫を捌く動きからTV向けSoC、LDDI、パネル向けPMICなどの需要が減少することが見込まれるともしている。