ソニーグループは、同社が開発した複合現実(Mixed Reality)体験を、さまざまな交通機関で楽しめるようにする新たなコンテンツサービス「MR Cruise」(MRクルーズ)として事業化。11月22日からサービスを開始した。
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ソニーとヤマハ発動機が共同開発したSociable Cart(ソーシャブルカート)「SC-1」。ここで培った複合現実体験をさまざまな交通機関に展開できるよう、新サービス「MR Cruise」(MRクルーズ)として事業化
ソニーでは2019年、高精細ディスプレイやMR技術、AI技術などを搭載したSociable Cart(ソーシャブルカート)「SC-1」を、ヤマハ発動機と共同で開発。車体前方にある高感度カメラで捉えた周囲のリアルタイム映像を、フロントガラス代わりに車内に備え付けた4K液晶モニターへ映し出し、そこにさまざまなCGを重ね合わせることで、これまでは景色を見るだけだった車窓をエンタテインメント空間化。乗客が移動そのものを楽しめるような体験をつくりだしてきた。
既にゴルフ場や植物園、公園、ショッピングモールなど、北海道から沖縄までさまざまな場で展開し、累計2万人以上の乗客を乗せ、現在まで無事故で運営を続けているという。
今回新たにサービスを開始したMR Cruiseは、これまで培った複合現実体験をSC-1だけでなく、タクシーやバス、電車など、あらゆる車両に搭載できるようにしたコンテンツサービス。ソニーグループは、「SC-1開発において培った技術を多様な場に展開し、『すべての移動を楽しい移動へ』進化させる」としている。