Merck(メルク)は10月31日(欧州時間)、AI、HPC、HBMに関連するアプリケーションで使用されるヘテロジニアスインテグレーションのチップシステムの品質、歩留まり、製造コストを改善するための計測・検査ソリューションメーカーであるUnity-SC(ユニティSC)の買収が完了したことを発表した。

買収額は1億5500万ユーロおよび今後の業績に応じた中間報酬で、メルクではこの買収は光学に関する専門知識の補完強化の重要なステップだと説明している。例えばディスプレイソリューション部門は、2025年より半導体向け重点分野を強化することを目的として「オプトロニクス」の名称で事業展開し、光技術を活用した電子デバイスやシステムの再構築に注力することで、ディスプレイ市場中心からエレクトロニクス向けの最先端光学技術へ事業拡大することを計画しており、これまで液晶ディスプレイ(LCD)や有機EL(OLED)ディスプレイの研究を通じて培ってきた光学物理学や材料に関する深い専門知識を活用することで、次世代技術の需要に対応することを目的に、光学と半導体技術の融合を推進していくとしている。

また、このオプトロニクス部門を通して光学技術の新分野を開拓することで、光通信技術の活用で初めて可能となるチップ上での高速データ伝送の次世代コンピューティング技術の実現を目指していくとするほか、ユニークなシナジー創出も目指していくとしている。

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