スペースワンは10月9日、同社が開発・製造する「カイロスロケット2号機」の打ち上げ予定日を2024年12月14日に設定したことを発表した。

当日の打ち上げ予定時刻は11:00~11:20ころを予定。予備日は12月15日~12月27日までとしている。

カイロスロケットは、高さ約18m、全備重量約23トンの小型固体ロケット。固体燃料3段式に軌道調整用の液体推進系キックステージ(PBS)を基本構成とし、太陽同期軌道(SSO)に150kg、地球低軌道(LEO)に250kgの人工衛星を打ち上げる能力を有する。

2024年3月13日に打ち上げに挑んだカイロスロケット初号機は、点火から約5秒で爆発。その後、宇宙航空研究開発機構(JAXA)などの外部有識者も交えた調査によって、第1段の推力が打ち上げ前の予測よりも低く、速度不足に陥った結果、自律飛行安全システムが稼働したことが判明。2号機では、そうした原因を踏まえた対策を実施した形で打ち上げが行われることとなる。

搭載される衛星としては、50kg級衛星を1機、3Uサイズ(10cm×10cm×30cm)のキューブサットが4機の合計5機で、高度500kmの太陽同期軌道(SSO)への打ち上げが予定されている。

なお、公式見学場としては2か所用意されている。1か所目は、那智勝浦町の「旧浦神小学校」。もう1か所は串本町の「田原海水浴場」で、いずれも有料で事前購入が必要。入場チケットは、カイロスロケットの打ち上げ応援サイトで準備が整い次第販売される模様である。

  • カイロス2号機の概要

    カイロス2号機の概要 (C)スペースワン