MacRumorsは9月24日(米国時間)、「Apple's 80% Charging Limit for iPhone: How Much Did It Help After a Year? - MacRumors」において、Appleがバッテリーの寿命を延ばすためにiPhoneに導入した80%充電制限機能に関する1年間の使用結果を報告した。バッテリーの充電制限機能はiPhone 15シリーズから搭載されており、最大充電量を制限することでバッテリーの劣化を抑えることが期待されている。
1年間の制限効果を検証
今回、2023年9月から1年間、iPhone 15 Pro Maxにおいて80%充電制限をオンにした状態で使用した結果が報告された。報告によると、バッテリーは299サイクルを経て現在94%の容量を維持しているという。80%制限を設定していない他のスタッフのiPhoneと比較した結果は充電サイクル数に差はあるものの、バッテリーの最大容量に大きな違いは見られなかったことが確認されている。制限を無効にしたiPhoneでは329サイクルで87%、271サイクルで90%という結果が得られている。
80%の制限をかけることでバッテリー寿命を多少延ばせる可能性はあるが、バッテリーを制限することで日常使用に不便が生じたことも紹介されている。使用状況によって異なるが充電器を持ち歩く必要があったり、バッテリーが切れてしまったりした場面があったという。
継続して設定するべきか
80%充電制限の効果は1年ではなく、2年から3年後に現れる可能性が指摘されている。また、iPhone 16 Pro Maxでも同様の設定でテストが実施されている。ただし、顕著な効果が見られなかったため、テストを継続するかどうかは未定とのことだ。90%充電制限オプションも用意されているため、バッテリーの容量が少ない場合には80%充電制限よりもそちらのオプションの利用が勧められている。