Preferred Networks(PFN)は、SBIホールディングスと次世代AI半導体の開発および製品化に向けた資本業務提携に関する基本合意書を締結したことを発表した。

生成AIを中心とするAIニーズが高まり続ける一方、その基盤となるAIデータセンターで消費する電力も増加の一途をたどっており、今後のさらなるAIニーズへの対応ならびに高性能化のためには、高性能ながら低消費電力なAI半導体の開発が求められている。こうした背景もあり、今回、PFNとSBIグループは資本業務提携に関する基本合意書を締結、PFNが開発する次世代AI半導体の社会実装を協力して推進していくことにしたとしている。

今後、両社は今回の基本合意に基づき、主に以下の3つの項目で業務提携を検討していく予定としている。

  1. PFNの次世代AI半導体の製品化に向けた共同研究ならびに開発
  2. PFNの次世代AI半導体の製造プロセスにおける後工程の連携
  3. PFNの資金調達などのファイナンス協力
  • PFNとSBIホールディングスの資本業務提携の概要

    PFNとSBIホールディングスの資本業務提携の概要 (出所:PFN)

なお、出資額は最大100億円で、出資実行日は2024年9月末を予定。出資スキームは第三者割当増資引受としている。また、今回の業務提携の内容については、これらの3点に限ったものではなく、両社の合意によっては拡大する可能性もあるという。