先日Windows 11の最新アップデートで「Recall」機能をユーザーがアンインストールできるようになることを報じたが、単なるバグとして修正される可能性が出てきた。The Vergeは9月2日(米国時間)、「Microsoft says its Recall uninstall option in Windows 11 is just a bug - The Verge」において、Recall機能の有効/無効を切り替えるオプションがバグとして修正されると伝えている(参考:「WindowsからRecall機能をアンインストール可能に、Microsoft | TECH+(テックプラス)」)。
Recallのオプションはバグ?
RecallはWindows 11のCopilot+ PC向けに導入される予定の新機能で、ユーザーの行動を自動的に記録し、スクリーンショットを保存するAI機能として注目を集めている。しかしながらセキュリティ上の懸念から正式リリースが延期され、現在はプレビュー版が10月に提供される予定となっている。
Microsoftは2024年8月27日に公開したプレビュー更新プログラムの「KB5041865」において、Recall機能の有効/無効を切り替えるオプションをコントロールパネルの [プログラムと機能] > [Windows の機能の有効化または無効化] に追加した。しかしどうやらこのオプションはバグだったようだ。
MicrosoftのWindowsシニアプロダクトマネージャーであるBrandon LeBlanc氏はThe Vergeに対し、このオプションが誤ってリストに表示されていることを認識していると答えており、このバグが次回のアップデートで修正される予定であると伝えている。
Recallのセキュリティへの懸念
Recallに関しては、そのセキュリティリスクが依然として懸念されている。特にコンピューターのスナップショットを数秒ごとに保存する機能が暗号化されておらず、マルウェアがこれらのデータにアクセスできる可能性が指摘されている。MicrosoftはRecallをデフォルトでオフにし、ユーザーが明示的に選択しない限り有効化されないようにし、データベースの暗号化やWindows Helloでの認証を追加するなどの対策を講じている。
The Vergeは、Windowsの機能リストにこの表示があることからWindowsユーザーがRecallを完全にアンインストールできるようになるかをMicrosoftに問い合わせているが、Microsoft側は質問に対し現時点では単にリストに誤って表示されていることだけを認めている。
Recallの利用やアンインストールが正式にユーザーの選択に委ねられるかどうか、今後のMicrosoftの対応が注目される。