SEMIは7月15日(米国時間)、2024年第1四半期の電子システム設計(ESD)業界の売上が前年同期比14.4%増の45億2160万ドルとする統計結果を発表した。

SEMIの技術コミュニティであるESD Allianceが発行した最新の電子設計市場データ(EDMD)に基づくもので、直近の4四半期の移動平均は、その前の4四半期と比較して14.8%増となるという。

SEMI EDMDレポートのエグゼクティブスポンサーであるWalden C. Rhines(ウォルデン・C・ラインズ)氏は、「EDAツールは2024年第1四半期も旺盛な成長を持続しました。CAE、ICフィジカル、半導体IP、サービスのいずれのカテゴリも2桁の上昇を示したほか、対象のすべての地域でプラス成長を達成し、中でも米州とアジア太平洋(APAC)の2地域は、2桁の伸長を達成しました」と、力強い成長を達成したことを強調した。

主要5カテゴリ中4カテゴリが2桁成長

その製品およびアプリケーションカテゴリ別四半期売上の内訳は、「CAE」が前年同期比13%増の16億2110万ドル、「ICフィジカル設計および検証」が同13.9%増の7億6960万ドル、「プリント基板(PCB)およびマルチチップモジュール(MCM)」が同2.8%増の3億7890万ドル、「半導体IP」が同18.6%増の15億7810万ドル、「サービス」が同22.3%増の1億7390万ドルとなっている。

最大市場の米国が2桁成長を達成

また、国・地域別のESD製品およびサービスの四半期購入額を見ると、米州が同14.1%増の19億3720万ドルで最大市場となっているほか、欧州・中東・アフリカ(EMEA)が同9.2%増の5億7900万ドル、日本が同2.8%増の2億8070万ドル、APACが同19%増の17億2470万ドルとなっている。

なお、EDMDレポートがカバーする全企業の従業員数は、前年同期比6.9%増、前四半期比2.6%増の6万1653人と増加傾向となっている。