ルネサス エレクトロニクスは7月1日、米Altiumに対して豪州会社法に基づくScheme of Arrangementの手続きによって進めている買収に関し、対米外国投資委員会(CFIUS)から調査完了ならびに安全保障上の問題がないとする通知を受領したことを発表した。

この承認取得により、同スキームの実行に向けて必要となる、オーストラリア、ドイツ、トルコ、米国の規制当局の承認をすべて取得したと同社では説明している。

実際のスキームの実行については、Altiumが2024年6月に開示したScheme Bookletに記載されているが、2024年7月12日午前9時(豪州東部標準時間)に開催される予定のAltiumの株主総会における同スキームの承認など、特定の条件を充足、または(可能な場合)放棄することを前提としており、株主総会にて必要過半数のAltiumの株主によって同スキームが承認された場合、2024年7月18日(豪州東部標準時間)に同スキームの承認可否を検討する第2回審問が、豪州ニューサウスウェールズ州最高裁判所にて行われるほか、その他一般的な取引条件の充足を経て、2024年8月1日(日本標準時間/豪州東部標準時間)に実行される見込みとなる。

なお、これらの日程は豪州裁判所からの承認取得を前提とした予定であり、買収完了の際には、改めてその発表を行うとルネサスでは説明している。