コアスタッフは、長野県佐久市内にて建設を進める新物流センターについて、2024年8月より稼働を開始することを発表。また施設名称を「Zero Hub(ゼロ ハブ)」に決定したことも併せて発表した。

  • 新物流センター「Zero Hub」の外観

    8月より稼働するコアスタッフの新物流センター「Zero Hub」の外観(出所:コアスタッフ)

半導体や電子部品を取り扱う通販サイト「CoreStaff ONLINE」を運営するコアスタッフは、2022年12月より新たな物流センターの建設に着工。同社が保有する現物流センターの約5倍となる延床面積1万5020m2を誇る、地上4階建ての施設となり、在庫収容能力は約10倍にも上るという。

  • 新物流センター建設に向けた地鎮祭の様子

    新物流センター建設の着工を前に行われた地鎮祭に参加したコアスタッフの戸澤正紀代表取締役社長

なお新物流センターは、太陽光パネルや蓄電池などを設置し100%自社電源で停電しない物流倉庫を実現。また環境省が推奨する環境対策建物として最高ランクである『ZEB』に適合しており、全熱交換器や証明制御などによる省エネ、太陽光発電システムの搭載による創エネなどを取り入れることで、一時消費エネルギーを100%削減する新世代の環境配慮型物流センターとなったとする。よって、日本全国に点在している半導体・電子部品の在庫を同施設に集約することで、大規模なカーボンオフセットが実現されることになるとした。

コアスタッフは加えて、物流・運送業界を取り巻く「2024年問題」への対応策として、新物流センターを活用した購買・物流受託事業の強化も予定しているとのこと。自動倉庫やAGVなどの最新技術を導入した同施設の運用開始により、購買・物流業務を同社へと一任することで、購買窓口の集約および効率的な配送を実現させ、荷重を大幅に削減し2024年問題の解決に貢献していくとしている。

さらに、余剰在庫を抱える顧客の課題を解決するため、セットメーカーや代理店において余剰となった在庫を一括で買い取る、もしくは委託販売を行う「余剰在庫削減サービス」の拡張も予定しているとする。

なおZero Hubという名称については、部品調達において解決すべき「リードタイム」「余剰在庫」「温暖化ガス排出」という3つの課題をすべてゼロにし、顧客の中心となる施設でありたいという願いを込めて決定されたとのこと。「日本発のグローバルカタログディスティ」を目指す同社は、新物流センターをグローバル展開における機関倉庫として、今後より多くの製品在庫の拡充を予定しているという。

「新しい価値をいつも追求している会社になろう」とのミッションを掲げるコアスタッフは、半導体業界における環境対応の先駆けとして新たな地球環境保護・社会貢献の方法を追求していくとしている。

  • フリーサイズケース自動倉庫1号機

    Zero Hub内のフリーサイズケース自動倉庫1号機(出所:コアスタッフ)