オイシックス・ラ・大地、「Oisix」売上は5%増の623億円 高島社長「6年後、サブスク売上2000億円目指す」

オイシックス・ラ・大地の2024年3月期業績で、食品EC「Oisix」の売上高は前期比5%増の623億7000万円だった。営業利益は同40.0%増の59億3000万円。連結売上高は同29.0%増の1484億円だった。

 

「Oisix」の会員数は、2023年3月期末から実施した大規模PRで多くのユーザーを獲得したことから、期中にプロモーションを抑制した。その結果、期末時点で前期比6%減の36万8714人と減少したものの、減少ペースは鈍化した。「Kit Oisix」の会員数は同6%減の26万6772人。

会員1人当たりの月間購入金額は同2%減の1万1644円。コロナによる影響が残っていた前期に比べて低下したものの、送料改定などにより向上したことから、前年からほぼ横ばいとなった。

営業利益は、送料改定や原価率の改善などを推進したことで収益性が向上した。

 

2025年3月期は、関東圏の高齢者施設や社員食堂、保育園などに食材価格を上げることなく導入できる仕組みを構築する。また、学童保育で夏休み中のランチボックスを、約500施設に10万食以上提供することを予定している。

 

決算説明会で高島宏平社長は「2030年3月期に国内BtoCサブスク事業で売上高2000億円を目指す」と目標に掲げた。