仮想環境とパッケージマネージャーを一つにまとめたFloxがバージョン1.0.0に達した。なお、本稿執筆時点ではmacOSのSSLで発生していた問題を修正するバージョン1.0.1が最新版となる。GitHubのリリースページからお使いの環境に合わせてdebやrpmなどのパッケージをダウンロードし、トップページ(README.md)にあるコマンドを実行すれば利用可能。独自のパッケージシステムであるNixpkgsには8万を超えるパッケージが登録されている。

  • Flox環境を共有するFloxHub(公式ブログより)

    Flox環境を共有するFloxHub(公式ブログより)

公式ブログによれば、Flox 1.0.0はNixの宣言型フレームワークに基づいて、プロジェクトごとに異なる開発環境を構築できるのが最大の特徴。Flox開発陣はNixについて「ユーザー体験になじみがなく、学習曲線が高い。技術は非常に独創的で柔軟性がある。また、設計が分散型であるため、企業向けに販売しにくい」と評して、Floxの開発に欠かせない存在であると紹介した。Floxは2023年9月にファーストバージョンをリリースしている。