日立製作所と日立ビルシステムは12月25日、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の開催に合わせ、2024年度に開業予定である北港テクノポート線の夢洲駅向けに、「エスカレーターの片側空け」を抑止する新機能を搭載したエスカレーターを開発したことを発表した。LEDを活用して二列利用への誘導と安全面の注意喚起を行い、片側空けでの利用と歩行を抑止する。

  • 「夢洲駅」向けに開発した新機能を搭載したエスカレーター(イメージ)

    「夢洲駅」向けに開発した新機能を搭載したエスカレーター(イメージ)

「片側空け」を抑止するエスカレーター

エスカレーターは、ステップ上で停止して利用することを前提としているが、慣習としてステップの片側を歩行用に空ける利用方法「片側空け」が一般化している。このたび日立が開発したエスカレーターでは、安全利用の実現と輸送効率の向上に向け、エスカレーター上での歩行につながる「片側空け」を抑止する新機能を搭載している。

上りエスカレーターの乗り込み口付近の水平状態のステップの踏み面に、二列で乗り込む際の立ち位置を示すLEDを照射して立ち位置を明示して二列での利用を誘導する「乗り込み口LED誘導照明」、ステップが上りエスカレーター乗り込み口付近の水平状態から階段状になっていく位置でステップのライザー(蹴上げ)にLEDを照射して段差を強調することで、立ち止まって利用することを促す「ライザーLED照明」、エスカレーターの両脇のスカートガードにLED照明を設置してステップの移動スピードに合わせて照明を光らせることで、歩かずに立ち止まって利用することを促す「スカートガードLED照明」の3つを新たに搭載。

  • 今回開発したエスカレーターの特徴

    今回開発したエスカレーターの特徴

スムーズな乗り込みも促進

さらに、従来からオプション仕様として提供している、エスカレーターのカバープレート(床面)にエスカレーターの乗り込み方向を示す矢印をLEDで表示してスムーズな乗り込みを促進する「カバープレート埋め込みLED誘導表示器」、およびエスカレーター乗降口のカバープレートのステップとの境界部分にLEDを埋め込み、乗り降り位置を知らせる「コムシグナル」を組み合わせることで、二列利用への誘導と安全面の注意喚起を行い、「片側空け」での利用と歩行を抑止するとしている。

なお、今回開発し、「夢洲駅」納入予定のエスカレーターは改札内に設置される。定格速度は毎分30m、階高は4,921mm、台数は3台(並列設置)。