STMicroelectronicsとMobile Physicsは、スマートフォン(スマホ)などの機器に内蔵された光学センサを活用した屋内外の空気質モニタリング・ソリューションで協力することを発表した。
同ソリューションは、カメラのオートフォーカスや人物/物体検知などに広く使用されているSTの低消費電力技術を採用した2.5μm未満の粒子を検出できるマルチゾーン対応ToF測距センサ「VL53L8」専用に開発されており、周囲の空気中の微粒子を計測するもの。一方のMobile Physicsのスマホアプリ「EnviroMeter」は、一般的な空気質モニタと同等の精度を備えており、個人用のポータブル環境モニタとして機能するほか、煙検知器としても動作することが可能だという。これらのセンサとアプリは、Qualcommのスマホ向けSoC「Snapdragon 8 Gen 3」に統合済みだという。
なお、この空気質センシング・ソリューションは、Mobile PhysicsのEnviroMeter環境モニタ用ソフトウェア開発キット(SDK)に同梱されており、温度、風、降水量、湿度、照度、UV、ノイズレベルのモニタリングデータなどを提供可能だという。