2023年のデータセンター向けGPU市場におけるNVIDIAのシェアが98%に達したとする調査結果を、MicrosoftのEric Flaningham氏が自身のX(旧Twitter)へ投稿し、話題になっている。
同氏は、米国Wells Fargo銀行傘下の市場調査会社であるWells Fargo Equity Researchの調査結果であるとしつつ、それに基づくと2023年におけるNVIDIAのデータセンターGPUの売上高は372億ドルであったが、2024年には457億ドルにまで延びることが予測されているという。一方、競合であるAMDの2023年のデータセンターGPUの売上高は4億6100万ドルであったが、2023年12月にリリースしたAIアクセラレータ「Instinct MI300シリーズ」がすでに35億ドルの発注を受けていると同社CEOのLisa Su氏が述べていることもあり、2024年は21億ドルまで伸ばすことが期待されているともしている。
さらにGaudiシリーズを手掛けるIntelも加えた、3社のシェアは、2022年のNVIDIA97.3%、AMD2.6%、Intel0%から2023年はNVIDIA98.0%、AMD1.2%、Intel0%、そして2024年にはNVIDIA94%、AMD4.2%、Intel1.8%となると予想されるという。
ただし、これらの数値はあくまでWells Fargoの推定によるものである点に注意する必要がある。とはいえ、NVIDIAが圧倒的な存在感である点は疑いの余地はなく、またAMDがMI300シリーズによってシェアを伸ばしつつあることも事実であろう。加えて、Intelは次世代シリーズ「Gaudi 3」の存在を明らかにしているが、どこまで競合他社からシェアを奪えるかについてはまだ未知数と言える。