2024年の年頭にあたり、ドキュサイン・ジャパン取締役社長 竹内賢佑氏は年頭所感として、以下を発表した。

皆様、あけましておめでとうございます。

昨年、日本のIT業界は「AI」というキーワードに染められていた印象を受けています。 一方、海外に目を向けてみると、業界や企業レベルでAIに対する熱狂が冷めつつあったり、 その進化の速度は予想より遅いのではないか？などの疑念の声が聞こえてきたりと、さまざまな反応を目にして参りました。

同時に、マーケティング的にAIというくくりで打ち出しているだけの、本来はAIとは言い難いものが多々混在しているのも事実です。 これからの数年間、本当に価値のあるAIサービス・ソリューションが躍進しつつ、効果の薄いものは徐々に淘汰されていき、AI市場は混沌としながらも大きく拡大するフェーズに入っていくことでしょう。

さて、我々は昨年、「2023年は日本の『CLM元年』である」と発表しました。 CLM（契約ライフサイクル管理）は、企業活動におけるデジタライゼーションの最後の砦ともいうべきエリアです。 契約業務にどれほどの部署、役職者、社員が関わっているのか。 皆、どのように対応しているのか。 少し想像しただけでも、企業活動における契約プロセスは非常にアナログな状態で管理されていることにお気づきいただけるかと思います。

昨年は沢山、経営層の方々とお話をする機会に恵まれた1年でしたが、 皆様そろって、業務プロセス・契約プロセスに関しては大幅な改善が必要だとご認識されていらっしゃいました。

CLMのシステムがしっかり構築されていれば、向こう数年のうちに、確実にAIの恩恵を受けることができるでしょう。 CLMが基幹システムやその他の大規模システムと連動し、さまざまなAIが稼働している状態。 それが当たり前と言える時代が、もうすぐそこまで来ています。 そのために今年、何から手をつけるべきなのか、どのような準備が必要なのか。 我々はお客様に寄り添いながら、パートナー企業様とともにしっかりと支援をしていきたいと考えています。

2024年もどうぞよろしくお願いいたします。