東日本電信電話 東京南支店(以下、NTT東日本)、渋谷区、伊藤園は11月27日、渋谷区と民間企業の産官連携でスタートアップをサポートするコンソーシアム「Shibuya Startup Deck」について、活動部会の一つであるスマートシティ部会から発足した自動販売機活用プロジェクト「Empower with Shibuya」が、正式に採択したスタートアップ企業2社との実証を11月27日から開始することを発表した。
今回公募で採択されたスタートアップは、AladdinとFutuRocketの2社。プロジェクトの協力企業である伊藤園およびNTT東日本との連携により、先端技術を活用した安心安全なまちづくりに取り組む。
伊藤園が持つ自動販売機のネットワークと、NTT東日本が持つICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)のノウハウを活用して、スマートシティやSDGs分野での都市型社会課題対策のスタンダードとなり得る取り組みとするようだ。
具体的には、自動分別可能なリサイクルボックスを活用した環境美化に関する実証と、エッジAIカメラを活用した放置自転車対策に関する実証を行う。前者では自動販売機の横に資源物を自動的に分別するリサイクルボックスを設置することで、利用者の注意を引き、飲み終えた缶やペットボトルをリサイクルする意識向上を狙う。
後者では自動販売機にエッジAIカメラを搭載して、放置自転車の計測やデータ分析などによる放置場所や駐輪場の実態把握を通じて、放置自転車抑止対策や撤去コストの効率化を目指す。